木曽の家を考える〜住宅健康診断とリフォーム〜

空き家/

2018.02.01

空き家見学会&活用セミナー@安曇野市・松本市へ行って来ました。
ホームインスペクションやリフォームについて


移住にとって、とても重要になる住宅。
中でも中古住宅の購入をお考えのかた、中古住宅を売りたい・貸したい方に必見の内容です。

今回のセミナーでとても重要なことの一つに「ホームインスペクション」があります。
ホームインスペクションを簡単に説明すると、”住宅の健康診断”です。
どんな、箇所に欠陥があるのか、どんな場所を直さないといけないのか。
それを、診断してくれるのが「ホームインスペクション」です。

ホームインスペクションに使われる道具。

今回のイベントでは、実際にホームインスペクションを行い、
その情報を元にリフォームした住宅を見学しました。
この住宅は、もともと県職員専用の賃貸住宅でした。

外観
改修前
改修後

リビング・キッチン
改修前

改修後

お風呂
改修前

改修後

大きなリフォームとして、キッチンをリビングキッチンに変更した所と、シロアリの駆除をしたとのことです。
リフォーム金額は、およそ500万円。(住宅や内容により異なります)
また、ホームインスペクション費用は、およそ3万円。(住宅大きさ・点検箇所によりことなります)

また、断熱状態の調査も同時に行われました。
この診断結果も踏まえてリフォームも行えます。
断熱とリフォームを同時に行う方が、効率的に行うことができます。

午後は、セミナーとして実例やホームインスペクションについて学びました。

木曽町にも多くの中古住宅があります。
しかし、なかなか売買や賃貸が進まない現状があります。
その原因のひとつとして、「信用」があると思います。

今まで、知り合いや紹介で売買・賃貸していた住宅が、
今では、移住者や不動産経由での取引に代わりつつあります。
そこで重要になるのが「住宅自体の信用」です。
間接的な売買・賃貸の場合、個人の信用はあまり関係無くなってしまいます。

「住宅の信用」をつくる方法のひとつが”ホームインスペクション”であると思います。

専門家に住宅の状態をしっかりと調べてもらうこと。
それを、買主や借主に提示すること。
それにより、客観的な「信用」が生まれます。

ただ、調査には費用がかかります。
そこで、長野県の補助金を用意してあります。また、特定の銀行の融資もあります。

ホームインスペクション補助金「あんしん空き家流通促進事業補助金
・・・内容は、ホームインスペクションの費用の2分の1以内、最大10万円が補助されます。

八十二銀行「信州☆移住特別ローン
・・・八十二銀行では、ホームシンスペクションを行う会社
「信州中古住宅流通ネットワーク(NEX-T:ネクスティ)」の認定住宅への融資も行なっています。

「それなら、ホームインスペクション」やってみたいな」と思った方
まずは、信州中古住宅流通ネットワーク(NEX-T:ネクスティ)へ相談してみたください
今回のイベントを主催した団体で、国土交通省のモデル事業として行なっています。
木曽にも関わりのある不動産会社も参加しているので、対応してくれます。

また、移住コーディネーターの木村も制度や概要が説明できるように勉強中です。
簡単な内容ならお答えできます。気軽にお問い合わせください。

記事作成 木曽町移住コーディネーター 木村耕紀


ホームインスペクションとは・・・
https://www.jshi.org/
(ホームインスペクションは、主に売主・貸主が行うことが多いようですが、買主・借主も行うことができます。

また、平成30年度から、不動産仲介の際の重要事項説明で「ホームインスペクションを実施・未実施」の
説明が義務付けられる。)

ホームインスペクション補助金「あんしん空き家流通促進事業補助金」・・・http://www.pref.nagano.lg.jp/kenchiku/kurashi/sumai/shisaku/akiyaryustu.html

八十二銀行「信州☆移住特別ローン」・・・
https://www.82bank.co.jp/kojin/kariru/jutaku/lineup/shinshyu.html

信州中古住宅流通ネットワーク(NEX-T:ネクスティ)・・・
http://nex-t.jp/