開田高原のこれからを考える@人口調査講演会・大懇談会

開田高原/

2019.12.20

開田高原のこれからを考える
そんな2つの講演会に参加しました。


木曽町は、2005年に4町村が合併してできました。
(4町村:木曽福島町・日義村・三岳村・開田村)→木曽町のあゆみ

その中で、旧開田村の住民が参加する「開田高原地域協議会」
開田地域の課題解決のため、町民が集まり活動しています。
今回紹介するのは、役場主催で行われた「人口調査講演会」と地域協議会主催の「大懇談会」です。
いずれも、開田高原の課題や未来を考える会になりました。

まずは、12月11日に行われた「人口調査講演会」
正式には「田園回帰の時代〜木曽町そして開田に人と仕事を取り戻す」
講師は、藤山浩さん(一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所 所長)です(右)

多くの町民のかた、役場のかたが聞きに来ていました。

藤山さんによると、開田地区が持続していくためには、
年間9.6組21.6人の移住者が必要とのこと。
この目標を達成するために、役場だけでなく町民も合わせていろいろなことを
やって行く必要があるとおもいます。

講演のなかで、簡単なWSがあり、
「若い夫婦が移住するための利点と障害」を出し合いました。

個人的には「障害」になる部分に注目しました。
「障害」は現時点ではマイナス要因ですが、裏を返すと、この点をプラスにすることで
移住者に繋がる確率が上がると思います。
「ピンチをチャンスに」なんて言葉があるように、障害こそ利点を生むチャンスになると思います。
そして、それこそが地域の特色につながっていくのではないかと思います。

続いて、12月15日に行われた「開田高原大懇談会」の様子です。
「開田高原大懇談会」は、地域協議会が主体となり、定期的に開催されています。
今回は、開田コミニティースクール(CS)で、ローカルアクティブラーニングプロジェクト(LAP)を
行った、長谷部葉子さん(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)のお話とフィールドワークと
LAPを行った学生の報告会でした。


学生たちは、夏休み期間を中心に、開田高原に滞在して中学生へ放課後学習支援(塾)を行いました。
(その期間は、試住住宅である奥田屋を利用してくれました)
その他にも「アート壁画プロジェクト」「インターナショナルサマーキャンプ」
「中学生のためのSDGsオープンキャンパス」を行い、そのなかで中学生と交流をして、
作品制作・体験を行いました。

そのなかでも「中学生のためのSDGsオープンキャンパス」では、
開田中学校の生徒が慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスに行き、他の離島の中学生や大学生と触れ合い、
議論しました。それによって、自分たちの地域の魅力を再発見することに繋がったようです。

後半は、グループに別れワークショップを行いました。
テーマごとに別れ、テーマを実行するための方法やプロセス・プレイヤーなどを考えました。






山村留学の実施や開田高原のPR方法など、多くのアイディアをがでました。
もちろん、実行していくことが大事なため「誰が行うか」という点ではこれから地域協議会が主体とないり、委託や住民参加により進めていくといことでした。

移住を進めていくうえで大切なことは、町民や地域の人が移住者受け入れを自分ごとにすることです。
生活に密接に関わる移住こそ、個々人ができることで少しずつ協力しながらやっていくことが重要です。
そして、隣人や地区民を増やすことでもあるので、相性や人間性なども合わせて受け入れ体勢をつくって
いくことが大切だと思います。

移住者は突然増えることは無いです。
しかし、少しずつの努力と積み重ねによって増えていき、安定して増加していくものだと思います。
気づいた時からがスタートだと思います。

これからも、開田高原をはじめ、木曽町の移住対策をじっくり着実に進めて行ければと思います。

木曽町移住サポートセンター 木村耕紀